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「オーストラリアの社会は限りなく平等?」

皆さんこんにちは。メルボルンにもどりました。

日本から来た観光客が、タクシーのドアの前でずっと立っている、なんていうことを聞いたことがあります。習慣とは恐ろしいものですが、こちらのタクシーはじっとしていても自分で開いてはくれません。タクシーに乗るときは自分でドアをあけ、たいてい助手席に乗ることが多いです。これも根っからの話好きな人の多いこの国だからかもしれませんが、私とあなたは平等です、という気持ちの裏返しのようなのです。

私たち移住者は、日本での家柄や経歴や肩書きをある意味では捨ててきて、ゼロから始めた人たちが多いです。こちらで、田園調布に住んでいたとか、東大を出たとか大手企業で働いていたと言ってもまったく相手にされませんし、そういうことに拘りながら移住してきた方には住みにくい国かもしれません。

「今日は、私が作ったんだからあなたが洗って」。家では、ご飯を作ってもらったら洗うのが私の役目。食器洗い機はあるのですが、3年に2度くらいしか使わないので手洗いが基本です。オランダ系の連れ合いは、晴れた日には極楽の蓮の池の周りを裸足で歩いても絵になるような優しい人なのですが、物事のケジメをつけることには厳しい人です。私が洗わずに置いてあった皿は、2日でも3日でもそのまま置いてあります。家での役割分担は限りなく平等にして、ということなのでしょう。

タコ社長、受けるばかりの平等を主張するのが得意技で、与える平等はやや苦手。連れ合いからの愛の訓練があって、初めて日本から遠い異国でやっていけるのかもしれない。それにしても、たまには食器洗い機を使ってみたいものですが。


プロフィール:石原 敏郎

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