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「Digger達の国オーストラリア」
石原敏郎
(豪州特派員)
オーストラリアは、短期間にフロンティアを開拓してきた国です。メルボルンのあるヴィクトリア州は19世紀半ばのゴールドラッシュの金鉱山開発で栄えた歴史があるのです。
ところで、オーストラリアの男性を称してDigger ということがあります。金鉱山では、来る日も来る日も穴掘りの日々。そんな歴史を感じさせる言葉ですね。そして、第一次世界大戦のときニュージーランドの兵隊と塹壕を掘りに掘った戦友たちを互いにDiggerと呼ぶようになったということです。
実は、4月25日はこちらはANZACデーといって国民の祝日でした。それは第一次世界大戦からの戦争で亡くなった方々を偲び、オーストラリアとニュージーランドの絆を確認しあうDigger達の記念日なんです。
オーストラリアの男達は、金堀、穴掘り、塹壕堀りといろいろなものを堀りまくってきた男達なのだなと思います。そして、大木を切り倒して居住地として開拓してきた男達です。徳川時代まで90%が百姓で、同じ堀るのでも芋掘りとかだった日本人とはちょっと違った歴史背景をもってきているようです。
してみると、オーストラリア男性はマッチョな筋力を誇示することで、この国を切り開いて、そして国を戦争から守ってきた人達への尊敬と共感を表しているのかもしれない、と言ったら言い過ぎになるでしょうか。
私は、墓穴とかを掘るのは得意ですが、庭の穴掘りとかが本当に苦手なんです。すぐに息が上がってしまいます。元相撲取りもどきには瞬発力はあっても持続する力が弱い。もっとも、これからこちらの村長選挙とかに血迷って立候補する機会がないとも限らないので老体に鞭打って腕立て伏せとかに励まないとならなくなるやも知れません。少なくとも、手がひん曲がるほど力をこめて握手するオージー男が多い中、白手袋なんぞしてひ弱に握手したりしたら落選間違いない国のようです。
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